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このレビューは、第1巻冒頭の、街の遠景からオフィスで働く美里と上司の短いやり取りまでを読んだ感想です。
会社で働く美里は、机に向かったあと上司へ連絡先の交換を持ちかけます。整った仕事場の空気と、二人の表情に生まれるずれを、フルカラーの画面が分かりやすく伝える導入でした。
街の遠景から机上へ、仕事の時間を組み立てる
冒頭は淡い空とビルの遠景を見せ、そのあと美里のいるオフィスへ近づいていきます。場所を大きく見せてから人物の手元へ寄るため、日常の仕事が始まる流れをすぐにつかめました。
机の場面では、木目のデスク、キーボード、社員証の緑色、青い「タタッ」という描き文字が一つの画面に収まっています。目を伏せて入力する美里の姿と、整頓された周囲の細部が重なることで、彼女が普段どおり仕事を進めている静かな集中が伝わります。
モニター越しの距離が、二人の温度差を見せる
美里が連絡先の交換を持ちかける場面では、上司を画面の手前、美里をモニターの向こう側に置いています。笑顔で指を上げる美里に対し、上司は横目で振り返り、口元を大きくゆがめています。台詞を追う前から、申し出る側の軽さと受け止める側の戸惑いが対照的に見えました。
上司の顔を大きく、美里の全身を少し小さく描く配置も印象的です。同じ職場にいる二人を一枚のコマへ収めながら反応の差を強調し、短いやり取りに気まずさと可笑しみを加えています。
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