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原作タテヨミ版の冒頭にある、大学の外観とロビー、男性の独白を中心にしたレビューです。
『スイッチ・オン』の導入では、新入生が大学生活になじみ始める時期が描かれます。その一方で、語り手の男性には悩みがある様子。周囲の学生が過ごす明るい場所と、本人の落ち着かない目線を並べることで、大学の日常の中にある小さな居心地の悪さが伝わってきます。
青空から長い白い余白へ、大学の明るさをゆっくり見せる
最初に目を引くのは、白い雲が広がる青空と、窓が規則的に並ぶ校舎です。建物を画面いっぱいに詰め込まず、上に空を大きく取るため、新生活の舞台が開けた場所として感じられます。
校舎の下には長い白い余白が置かれ、その先で大学生活についての縦長の語り枠とロビーの俯瞰へ移ります。スクロールする間があるおかげで、外観の明るさを味わってから、人のいる場所へ入っていける。このゆったりした見せ方が、次に出てくる本人の悩みを急がず受け止める下地になっています。
柱に隠した顔から、汗と横目へ近づく
ロビーには青いガラス扉、赤い待合椅子、背の高い時計、鉢植えがあり、離れた位置に学生たちが描かれています。広い床と人物の間隔が見える俯瞰なので、その場に複数の人がそれぞれ過ごしていることが分かりやすいです。
そこから柱の陰に顔を隠した人物へ寄り、さらに横目と頬の汗が分かる顔の大きなコマへ切り替わります。背景の扉や時計が残るため、同じ空間の中で視線だけが本人へ絞られていく感覚があります。結んだ口と寄せた眉、短い動きの線が重なり、独白の「悩み」を説明だけにせず、周りを気にする身構えとして見せている点が印象的でした。
購入予算を決めるときには、コミックの予算の考え方も参考になります。










